コンテンツ
NEM(XEM)がハッキングにより預かり資産580億円分
が消失
仮想通貨取引所「コインチェック」より顧客からの預り資産NEM(XEM)の
殆どがハッキングによって流出しちゃったよ!
今後、「安全に仮想通貨を保有するにはどうすれば良いのか」
「参入したい初心者はどうすれば良い」か紹介するぞ。
NEM(XEM)流出の経緯
流出の経緯
・ 1/26 午前3時頃、コインチェック取引所から5億2000万NEM(時価580億円)が流出
・ 1/26 午前11時25分頃に「NEM残高が異常な減少」を検知
・ 1/26 正午に入金を制限。
その後にNEMの売買と出金、取り扱う仮想通貨全ての出金を停止
・ 1/26 深夜 記者会見にてハッキングによりNEMの消失と詳細を発表。
NEM財団推奨のセキュリティを行っていないかった事が原因と発表。
総額 : 5億2300万NEM
保有者数 : 約26万人
補償金額 : 88.549円×保有数
補償時期等 : 補償時期や手続き検討中と発表。
返金原資については自己資金より実施と発表。
・1/28 新規会員募集のアフリエイトプログラム停止を告知
仮想通貨のセキュリティ
仮想通貨の種類毎に考えられているが偽造などは難しく出来ておる
今回のNEMも秘密鍵方式と言って暗号化通信の世界標準の方法により守られておった。
しかし、今回は取引所から秘密鍵が盗まれてしまった事が原因じゃったんじゃ。
仮想通貨が大丈夫でもそれを扱う「取引所」や「ユーザー」が原因になる事はいくらでもあるんじゃ
2009年にもマウントゴックス社でビットコインが流出したが
これも取引所内のパソコンのウイルス感染から 秘密鍵が盗まれておる。
つまり、仮想通貨のセキュリティではなく、まだ取引所のセキュリティを見極めないと
自分の資産は守れないという事じゃな。
国内の仮想通貨取引所のセキュリティは?
国内の有名仮想通貨取引所はコインチェック以外にもたくさんある。
国内大手仮想通貨取引所
・GMOコイン
・bitFlyer
・Zaif
・DMM bitcoin
・bitbank
・どの取引所も有名人をイメージキャラクターに起用するなどイメージは高い。
・今回のコインチェックに限らず、セキュリティの安全性を謳っている。
仮想通貨という特性上、どうしても通常の通貨(ドルや円)に比べて信頼性に欠けてしまうのじゃ。
仮想通貨取と日本円のお金の流れの違い
日本円の流れについて
・全銀協という団体が振り込みを中継・管理している。
・不正はもちろんの事、エラーが起きた場合は、処理を中止して
通貨が失われないようにできている。
・間違って振り込みをしても手数料はかかるが
「組み換え」と呼ばれる処理で戻せる。(残高があれば)
・間違って入金されたお金は他人の財産であり、振り込まれた
お金を使うと法律で処罰されるなど、銀行のお金の流れと
消費者保護は法律により厳しく取り締まられている。
仮想通貨のお金の流れ
・基本的に通貨の流れの管理はされていないし送信を行ったユーザーしか
わからなくなる(すべて自己責任となるという事)
・ブロックチェーンと呼ばれる技術で記録はされているが、
世界共通で利用しており法整備はされていないし、執行者もいない。
・取引所はユーザーの一人であり、仮想アドレスに送信後の問題は
ユーザーが対応する事になる。
・間違って振り込みをしても追跡できない事が多く消失してしまう。
変換される事例はほとんどない。
・日本の法律で言えば間違って振り込まれたお金は返還しなければならないが
間違った事や現在保持している人の立証ができないため返還は難しい。
仮想通貨は管理されておらずエラーや間違いでも取り戻すことが困難
仮想通貨は法整備が未熟な部分が多く消費者保護が弱い
取引所がどのようにセキュリティの向上を謳っても「仮想アドレス」に
送信する事が出来て、それを管理されていない状況が続く限りは信頼性は高くはならない。
ハッキングは取引所ではなく、ユーザーがされる事例も多発しており
セキュリティは取引所に限った事ではないのじゃ。
現在は仮想通貨ではないと困る事例も少なく、通常の貨幣としての利用価値も
乏しいため、投資対象としてしか価値はないのが現状じゃ。
これからの仮想通貨取引について
今後はどうすれば良いか紹介するぞ。
仮想通貨取引を行っている人のこれからすべき対応
これまで説明したように、仮想通貨は通常の通貨に比べて
不安定な通貨である事を説明しました。
まず、最低限行うべき事は、ご自身と利用している会社のセキュリティ対策です。
ハッキングを防ぐには?
送信時の仮想アドレスと秘密鍵を盗まれないように秘匿する。 |
出金口座を変更されないようにログインPWは秘匿する。 |
ハッキングを受けない取引所を選ぶ |
PWの使いまわしはすぐにやめるんじゃ。
ハッキングを受けない取引所は残念ながら100%の安全はないと
いう事を覚えておくのじゃ。
仮想通貨FXで長期保有を行っている人は?
取引所が100%の信頼を寄せれない状態では、ご自身でビットコインやネムなど仮想通貨を
持っておく必要があります。
この方法であれば、「取引所のハッキング」「取引所の破綻」と無縁になります。
安全な長期保有方法
取引所から通貨を引き出しておくためには以下の方法のいずれかを選ぶことになります。
仮想通貨を手元に保有する方法
1. ウォレットと呼ばれるアプリやUSBメモリに通貨を保管する
2. ウォレットにペーパー(紙)を利用してアドレス・秘密鍵を記録する。
正確に言うと仮想通貨はブロックチェーン上に常にあります。
ウォレットに保管する物は「仮想通貨を送金したアドレス」・「利用するための秘密鍵」ですが
この二つがなければ仮想通貨を使う事が出来ません。
各ウォレットのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリットデメリット 簡易一覧表
ウォレット アプリ |
ハードウェア ウォレット |
ペーパー ウォレット |
|
利便性 | 〇 | △ | × |
セキュリティ | × | 〇 | 〇 |
操作の難易度 | ◎ | 〇 | × |
保有の信頼性 | × | 〇 | △ |
メリット・デメリット 一覧表
ウォレット アプリ |
ハードウェア ウォレット |
ペーパー ウォレット |
|
利便性 | 決済にも使える | 決済・取引に 瞬時に利用できない |
利用するための 手順が大変 |
セキュリティ | オンラインのため 常にリスクがある |
オフラインであり安全。 紛失にも一部対応 |
紛失・焼失で アウト |
操作の難易度 | アプリなので簡単 | アプリに比べて難しい | 作成から 自己責任 |
保有の信頼性 | オンラインのため不安 | 盗難による 不正利用がリスク |
盗難による 不正利用や 紛失がリスク |
紛失時や盗難時の保証手段を提供している事が多い。
究極のセキュリティはいつもオフラインじゃが
ペーパーは火事も心配じゃの・・
ハードウェアウォレット
例えばこれじゃ
ハードウェアウォレットはいくつもの商品があります。
オフラインでの管理をするためにはどうしても必要となってくるものですね。
管理人もマウントゴックスの一件以降、長期保有通貨はウォレットに移すようになりました。
長期保有する方は
「あの時、やっておけばよかった」となる前に、何らかのウォレットを使う
事を強くお勧めします。
長期保有・初心者仮想通貨FXで短期取引を行っている人は?
ハッキングの対策はもちろん行わなければいけませんが
本当にNEMやビットコイン仮想通貨での短期取引が必要か考える必要があります。
通貨としての信頼性に欠ける現状で、仮想通貨を購入する事は
やめた方が良いです。
仮想通貨の短期取引はオススメできない
現在、一連の騒動で仮想通貨は中期的に下がる傾向にありますが
短期取引にはボラティリティが高すぎます。
まず初心者の方や取引の知識が無い方はやめた方が良いです。
また、金融庁も今回の件の以前から動き出していますが
通常のFXと同様のレバレッジは25倍程度に規制されていくでしょう。
(現在は10倍程度への規制が議論されています)
現在運用されている方もリスクのある取引所経由の
取引をするメリットはないという事じゃな
短期通貨取引(FX)を資産運用に取り入れたい方は
通常の通貨は、今回のコインチェック社のように、
仮想アドレスに現金を振り込むことは出来ないため
ハッキングのみでは会社のお金を移動する事は難しいんじゃ。
そのため、ユーザーはログインPWを管理しておけば
自分の出金口座の変更をされる事がない。
もし出金口座が書き換えられてもまず名義が異なると
振り込みがされない事が普通じゃ。
そのため、不正出金には取引口座のユーザー名義の出金口座に出金した後、
その口座から不正な口座にさらに振り込みをしなければならないため
不正出金のハードルが高いんじゃな。
ワシは、銀行口座もワンタイムパスワードが無いと
振り込みが出来ない銀行しか利用しないようにしておる。
万が一、不正に証券会社の現金が出金されて、さらに
ワシの銀行口座の情報やログインID/PWが盗まれても
ワンタイムパスワードが無いため不正な振り込みが
出来ないというわけじゃ。
FXの会社はどこを選べばいいの?
まず、国内の証券会社が良いな。
理由は税金が安いからじゃ。
- 海外FXは累進課税 最大約50%
- 国内FXは申告分離課税 最大約20%
仮に1,800万以上儲けた分の税金は海外は50% 国内は20%じゃ。
証券により異なるので調べる必要があるが、国内でも国外でもFX勝つ事の難易度は同じじゃ。
このように、FXの会社は国内の会社を利用するべきですね。
まとめ
今回は、今後の仮想通貨を安全に取引するにはどうすればよいかを
お伝えしました。
要点をまとめると以下の通りです。
まとめ
- NEM(XEM)がハッキングにより580億円分が消失した事
- 仮想通貨取引所のセキュリティは努力しているが
仮想通貨自体に匿名性があり、安全資産と言えない事。 - 仮想通貨を長期保有するためにはウォレットを必ず使う事
- パスワードの使いまわしはすぐにやめる事
- 短期取引をしたい方は、国内の通常通貨FXの証券会社を利用する事
以上です、皆さんの資産運用の助けになれば幸いです。
最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
よろしければこの記事をシェアしていただければ嬉しいです。