育児ノイローゼがきっかけで、離婚にまで発展してしまうケースがあります。
『妻がヒステリックに変わってしまった』
『夫が育児の大変さを理解してくれない』
といった夫婦間での深刻なすれ違いの他、『子どもを育児ノイローゼの妻から切り離したい』と、子どもの安全を考え、離婚を考えるケースもあるようです。
しかしせっかく2人の赤ちゃんを授かり、まさにこれからという時に、離婚することが最良の選択と言えるのでしょうか。
ここでは育児ノイローゼで離婚しない為に、どんな修復方法があるのか、探ってみることにします。
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育児ノイローゼで離婚しないために出来る前向きな解決方法
では早速、順番に見ていきましょう。
育児ノイローゼについて理解する
離婚の話しにまで発展しているということは、『育児ノイローゼ?単なる育児疲れ?』という段階は過ぎ、既に育児ノイローゼの症状が深刻化していると考えられます。
その場合にまず周囲がすべきことは、今更ですが育児疲れとは違う、【育児ノイローゼについて理解すること】です。
もしかしたら、パパからは『いつも機嫌が悪い、困ったな』など、機嫌の良し悪しと捉えられているかもしれません。
また、義理の祖父母からは『頼りない』『ワガママ』などと思われているかもしれません。
しかし、育児ノイローゼとは、「産後うつ病」というれっきとした病気なのです。
まずは、ママが産後うつ病にかかって、ママ自身も辛い状況なんだと理解することがスタートです。
過去のこちらの記事では、育児ノイローゼかどうかの判断に役立つチェックリストを掲載していますので、宜しければ使ってみて下さい。
(参考記事)「育児ノイローゼのチェックリストで自己診断!こんな症状は育児ノイローゼかも?」
育児ノイローゼを解消するための具体策をとる
ママが深刻な育児ノイローゼで、その上離婚の話しまで浮上しているとなると、話しはどんどん悪い方向へ進展し、泥沼化することだってあり得ます。
そもそも育児ノイローゼのママに、夫婦仲の改善のための前向きな話し合いをすることは難しいのです。
では一体、どうすれば良いのか。
その答えは、【ママが正常な思考ができるように、育児ノイローゼの解消を目指す】ことです。
その為には、ママの置かれている環境を変えるべく、具体的なアクションを起こすことが必要です。
育児ノイローゼがおさまるのを待つのではありません。
パパが『こっちだって仕事が忙しい。できる限りのことはやってる』と言われるのももっともですが、環境が変わらなければ、事態は確実に悪化していくと考えましょう。
育児ノイローゼを解消するための具体的な対処方法については、こちらの記事でご紹介していますので、参考にしてみて下さい。
(参考記事)「育児ノイローゼとは?症状や特徴、原因別の解決方法」
専門の医師に相談する
深刻化した育児ノイローゼの具体的な対処法として、心療内科や精神科を受診することも検討します。
医師のもとで適切な処置がなされれば、ママの心と身体を落ち着かせることができます。
保健センターなどにいる保健師も、親身に相談に乗ってくれますが、最終的に「産後うつ病」の診断を下したり、薬を処方できるのは医師だけです。
また、医療機関を受診するのには以下のようなメリットもあります。
▶︎身内にも医師が説明してくれる
ママが1人で辛い思いをしていても、周囲から見ると『怠けてるだけなのでは?』『私だって1人で3人の子供を育て上げたわ』など、辛い状況を理解してもらえないケースも多々あります。
しかし医師という専門家から説明をされれば、『そういうことなのか』と理解してもらいやすくなります。
▶︎病気だと診断されれば、保育園に入ることができる
【ママが病気と診断されれば、子どもを保育園に入れることができます。】
入園の為には書類申請が必要になりますので、自治体の保育担当課に確認を行い、診断書が必要となる場合は、どのような診断書が必要か確認した上で、医師に相談しましょう。
(参考記事)「育児ノイローゼの症状を改善する薬を探すよりも専門医に相談すべき理由」
しかし、医療機関を受診するのには、大きなハードルが立ちはだかる場合があります。
それは、ママ本人や、祖父母からの反対です。
拒否されるばかりでなく、『娘を病気扱いするな』『お前が病気に行け』など、逆ギレされることも・・・!
こうなると、両家の関係がさらに悪化しますので、受診に誘う時はさりげなく、様子を見ながら切り出す必要があります。
そして場合によっては、前述でもご紹介したこちらのチェックリストを使ってみるなどして、『受診した方が良いのかな?』という方向へ徐々に持っていくと良いですね。
離婚の前に、別居することも検討する
【離婚に至るより前に、場合によっては別居してみる】という選択肢もあります。
別居というと単純に出費の方もかさみますので、実家に住まわせてもらうケースが現実的です。
しかしそうなると、ママの実家では、祖父母がママをかばうあまり、パパを一方的な悪者にし、「出入り禁止」「子どもを会わせない」などの措置に出てくる可能性もあるので、難しい問題ですね。
しかし、子どもにとっては、ママもたった1人、パパもたった1人、唯一の大切な存在です。
パパを悪者にする環境が、子どもにとって良い訳がありません。
別居はあくまでも「ママの環境を変え、育児ノイローゼを解消する」ことを目的とした一時的なものにとどめたいですね。
そして、もう一度夫婦の関係を構築し直すことができるように、お互いコミュニケーションに努めることが、何よりも大切になります。
そうしないと、距離が離れると同時に一気に亀裂が深まり、離婚へ一直線なんてことにもなりかねませんので、要注意です。
育児ノイローゼで離婚し後悔しない為に
育児ノイローゼで離婚にまで発展し、あとで後悔しない為には、まず【周囲が育児ノイローゼについて理解すること】、そして自然におさまるのを待つのではなく、【育児ノイローゼを解消するための具体的なアクションを起こすこと】が大切とお伝えしてきました。
具体的な対処方法についてはこちらの記事で解説していますが、ここでは改めて、前向きな解決に向けてのポイントをキーワードでお伝えします。
ポイント
●自分の身体を大切にする
●1人で抱え込まない
●孤立しない
●頑張りすぎない
●人は人、自分は自分と割り切る
―パパに伝えたいキーワードー
●ママの話しを聴き、共感する
●ママが1人になる時間を作る
●子供と触れ合う、世話をする
●家事を分担する
夫婦の離婚によって一番影響を受けるのは、言うまでもなく子供達です。
かわいい子供達の為にも、やれるだけのことはやってみようではありませんか。
まとめ
今回は、育児ノイローゼで離婚しないために出来る前向きな解決方法についてお伝えしてきました。
まとめると以下のとおりです。
まとめ
●育児ノイローゼが病気であることを理解する
●育児ノイローゼ解消のための具体策をとる
●心療内科・精神科に相談する
●離婚の前に、別居することも検討する
●ママは1人で孤立せず、頑張りすぎない
●パパは忙しくても、まずはママの話しを聞く
育児ノイローゼは、誰でもかかる可能性がありますが、特に、経済的な事情で身動きが取れない、引っ越して知り合いが周りにいない、比較的子どもに手がかかるといった、止むに止まれぬ事情も関連しているように感じます。
そして、ママも育児ノイローゼなら、パパも実はどうしたら良いか分からず、仕事との板挟みで孤独に悩んでいるのかもしれません。
育児は2人の共同作業です。そして周囲のサポートも色々あります。
まずは育児ノイローゼを解消することを先決に考え、その後も2人でしっかりと話しをして、二人三脚で育児の大変な時期を乗り越えていけると良いですね。
最後までご覧いただき有難うございました。
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今日もあなたにきっと良い事がありますように。