育児でイライラしてもう限界・・・
そう思ったあなたは、『私ってもしかして育児ノイローゼかも・・・?』と思われているかもしれません。
あるいは、『うちの妻が育児ノイローゼかもしれない』とパパが心配されているケースもあるでしょう。
では育児ノイローゼとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
その特徴や、対処方法などについてまとめました。
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育児ノイローゼとは?症状や特徴、原因別の解決方法
では早速、育児ノイローゼの症状や特徴、原因別の解決方法を順番に見ていきましょう。
育児ノイローゼとは?
育児ノイローゼとは、ママが出産後〜乳幼児の育児中に発症する症状です。
その言葉の通り、育児による様々な要因が引き金となって、ノイローゼ状態になってしまいます。
育児ノイローゼは正式には「産後うつ病」という名前を持ったれっきとした病気です。
育児ノイローゼになると、ママは平常心を保てなくなったり、【情緒不安定】で気持ちのコントロールが利かなくなってしまう事も有ります。
また、睡眠障害も引き起こしてしまうことがあります。
【眠れない】という点は、単なる育児疲れと大きく違う点と言えそうです。
育児ノイローゼの症状
育児ノイローゼでよく見られる症状には、以下のようなものがあります。
―育児ノイローゼでよく見られる症状―
▶︎眠れない
▶︎食欲がわかない
▶︎全てに悲観的になる
▶︎イライラ・攻撃的になる
それぞれの症状について解説していきます。
▶︎眠れない
赤ちゃんがいると、夜でも授乳したり、夜泣きをあやしたりと、ただでさえママがゆっくり眠る時間が限られます。
さらに育児ノイローゼになると、【眠る時間があるのに寝付けない・寝てもすぐに目が覚めてしまう】などの症状が続きます。
▶︎食欲がわかない
全てにおいておっくうになり、食べることにすら興味がわかなくなります。
▶︎全てに悲観的になる
感情のコントロールが利かなくなり、【全てに悲観的になったり、落ち込んだりします。】
『私は、ダメな母親なんだ』『子供を可愛いと思えない』
このように考えてしまいがちで、涙が止まらなくなってしまう事もあります。
また、子供についても、「発達が遅い」「母乳を飲んでくれない」など、マイナス面ばかりを見てしまいます。
▶︎イライラ・攻撃的になる
ささいなことで【イライラして子供に手をあげたり、怒鳴ったりする】ようになります。
そして、そのことでまた自分自身を責め、悲観的になって落ち込むといった負の連鎖が続いてしまうのです。
育児ノイローゼになりやすい人はどんな人?
育児ノイローゼとは、本来誰でもなる可能性がありますが、中でもなりやすい傾向の人がいます。
育児ノイローゼになりやすい人とは、どんな特徴があるのでしょうか。
―育児ノイローゼになりやすい人の特徴―
▶︎完璧主義
▶︎真面目で几帳面
▶︎責任感が強い
▶︎親やママ友が近くにいない
以上4つの特徴について詳しく見ていきます。
▶︎完璧主義
仕事や家事・育児を、【完璧にこなさないと気が済まない、失敗が許されない】タイプのママです。
完璧主義のママは、もともと物事をこなす能力が高いのですが、こと育児に関しては、相手が赤ちゃんです。
1日中振り回されることも多く、「こうあるべき」と目指す通りに事が運ばないので、ママはストレスを感じてしまいます。
▶︎真面目で几帳面
真面目で几帳面なママは、育児書などで教わった通りに物事を進めようとし、【手抜きをするのが苦手】です。
そんなママは、順序立てて物事を進めるのが得意ですが、赤ちゃんはこちらの都合などお構いなしです。
その結果、育児書の通りにはできず、ペースを乱されて、『こんなはずではないのに・・・』と自分を責めてしまいがちです。
▶︎責任感が強い
責任感が強いママは、育児を『自分がやらなければ』『自分が何とかしなければ』と1人で抱え込んでしまいがちです。
パパが仕事で忙しい場合はなおさら、悩みも打ち明けられず、1人で我慢しようとしてしまうのです。
▶︎頼りに出来る親やママ友が近くにいない
人は、話しをするだけで気持ちが楽になるという事が多々あります。
親やママ友が近くにいないママは、そのような【コミュニケーションが気軽にできない】ので、ストレスが溜まりやすくなってしまいます。
育児ノイローゼの原因は複数の要因から来るストレス
育児ノイローゼの原因には様々な要因があります。
身体的・精神的ストレスである事には間違いがありませんがはっきり『これが原因』とは分かりません。
その理由は、人により環境や育児の方法も異なる為ですが、主に以下のような原因が挙げられます。
―育児ノイローゼの主な原因―
●出産によるホルモンバランスの変化
●からだの疲れ
●こころの疲れ
●複数の要因が積み重なること
それぞれについて詳しく見てみましょう。
▶︎出産によるホルモンバランスの変化
女性は妊娠〜出産〜授乳期にかけて、【ホルモンバランスが子供に合わせて急激に変化】します。
女性ホルモンは、ママの気分の良し悪しに大きく影響を及ぼすため、これが急激に変化するということは、同時に【気分も不安定になりやすい】です。
出産するということ自体、ママの体には大きな負担がかかる物なのです。
▶︎からだの疲れ
ここでは育児において身体的に発生する疲れの原因を詳細に記載しています。
○ワンオペ育児
「ワンオペ育児」という言葉をよく耳にするようになりました。
ワンオペレーション、つまり1人で育児の全てを担っている、孤独で過酷な状況を表す言葉です。
昼夜問わず24時間営業で赤ちゃんの育児を続けていると、【ママの体はオンとオフの切り替えができず】疲れがたまってしまいます。
また、女性の社会進出が進み(進出せざるを得ない環境の方が多いと思いますが)女性は家事と育児、果てはパートまでこなさなければならない方も増えています。
一人でも育児を出来る方も居るかもしれませんが、今この記事を見ているあなたが負担に感じているのであればやはり対策を考えるべきでしょう。
我が子の育児を行うのは他人ではなく、他ならないあなたです。
他の方が出来ていても、他人は他人と気にする必要もありませんのでご安心ください。
主な対策はやはり夫の育児参加や実家のサポート、自治体の子育てサポートの利用などが対策として考えられます。
○子供が増えて手が回らない
生まれた赤ちゃんが双子だったり、年子の兄弟姉妹がいる、あるいは2人目の誕生などで【子供の人数が増える】と当然ながらママの負担も増加します。
そのため、『一人目はコレで良かったのに・・・』と言う方も居るでしょう。
単純に負担が倍になる事も充分にありますので、二人目や双子、3人目で・・・と言う方はそれ相応の対策を考えて行く必要があります。
これも前項同様、育児の負担を軽減するために、他の方のサポートを受ける事で状況は好転していきます。
○睡眠不足
赤ちゃんは夜でも授乳が必要だったり、夜泣きをしたりしますので、【ママは夜もゆっくり寝ていられません。】
1歳を過ぎても、子供の個人差もありますが、急に起きて泣き出したり、病気やアレルギーなどで夜起こされることもしばしば有ります。
人にとって、睡眠はとても大切です。
睡眠不足が続くと、ママの疲れは溜まっていく一方です。
残念ながら、眠れない環境や状況が続く状況では育児ノイローゼは改善する事は難しいでしょう。
眠れない理由を考えて、眠る時間を確保する必要がありますが、例えば月齢3カ月の子供は3時間おきに起きてしまいます。
筆者の家では、夜中の授乳を父親で行い、母親には連続して6時間寝れるように相談をして乗り切りました。
頼れる人が居ない方も居るかもしれませんが、きっと解決する方法はあると思いますので個別に見つけていきましょう。
▶︎こころの疲れ
ここでは育児において精神的に発生する疲れの原因を詳細に記載しています。
○育児への不安・経験不足
初めての育児は、何もかも分からないことばかりです。
事前に色々リサーチしておいたつもりでも、なかなかそう上手くはいきません。
育児にハプニングはつきものです。
そんな時に「どうしたら良いか分からない」「この場を何とかしなければ」と言ったプレッシャーがママの大きな負担となる事があります。
その場合は、実親はご健在の方は是非相談していただく事で解決が見える事も多いですが、自治体や保健所、またNPOが運営する電話相談窓口もあります。
特に精神的な不安や負担は、解決に至らずとも「話す事で不安が和らぐ」事が多々あります。
特に涙が出てしまう、不安で混乱してしまっている方は是非、自治体や保健所、またNPOが運営する電話相談窓口を利用してみましょう。
○パパとのすれ違い
パパは、ママにとって大切な育児のパートナーであることは間違いありません。
しかし、パパがそもそも育児の大変さに対して理解がない場合、【ママのSOSに気づかない】といったことが起こり得ます。
あるいは、パパは理解はしているものの、【多忙な仕事や単身赴任などの事情】で、上手くサポートできずにいるケースもあるでしょう。
それから、【パパも同じく育児に不慣れだと、育児に対して行き違いが生じやすく】パパが良かれと思ってしたことでも、逆にケンカに発展なんてことも・・・!
かえってママが疲弊してしまったりすると、パパも不本意ですよね。
一概には言えませんが、特に第1子の場合、育児の大変さを先に理解するのはたいてい女性の方です。
そのため、単純に育児への理解が少ない夫の場合、育児への参加と理解を求めるよう話し合いを行い前向きに解決するべきです。
わずか30分子供を見てくれるだけでもいいのです。
ご主人様も忙しい方も多いと思いますが、まずはご主人様にも助力をお願いしましょう。
お話しする際のコツは相手を批判しない事です。
批判からは何も産まれませんので、相手なりの事情を尊重して折り合いをつけていく事を意識すると協力を得やすいですよ。
○祖父母の過干渉・考えの違い
祖父母とは、本来は子育ての大先輩として頼りにすべき存在です。
しかし、それぞれの「価値観をママに強要したり」「一方的にママのやり方を否定したり」「干渉しすぎたり」などが有ると、ママはイライラしてストレスに感じてしまう事もあります。
お姑様やお姑様はきっと良かれと思っている事も多いと思いますが、価値観の違いが埋めがたい時があります。
その際に、お姑様やお姑様に価値観の見直しを迫っても、すでにお年を召しているので難しい事が多く、またお姑様やお姑様が間違っているかもあなたには判断が出来ないでしょう。
その場合は、やはり夫や妻などパートナーに守ってもらったり頼ったりすることが理想的ですね。
まずは、パートナーと話をして見る事できっと事態が好転していくでしょう。
▶︎複数の要因が積み重なること
これまで見てきたような要因が、【複数積み重なる】ことで、ママのストレスが限界に達して、こころがバランスを崩して育児ノイローゼを発症する事があります。
『ストレスたまってもう限界』と感じたら危険信号です。
自分にどれだけストレスが溜まっているか客観的にチェックするにはチェックリストでセルフチェックを行う事が一番です。
以下の記事を是非参考にされてすぐにチェックを行ってみてくださいね。
育児ノイローゼの原因別に、対処方法をご紹介
さてここまで、育児ノイローゼの原因についてみてきました。
では具体的に、育児ノイローゼに対してどのように対処していけば良いのでしょうか。
育児ノイローゼの原因別に、対処方法をご紹介します。
▶︎原因①出産によるホルモンバランスの変化への対処法
ホルモンバランスは子供に合わせて変化していますので育児の時期が過ぎると自然に元に戻っていくものですが、体調を整えるという点でこの項目の内容を参考にしていきましょう。
○バランスの良い食事
特定の食材ばかりをたくさん摂るのではなく、ポイントは【なるべく多くの食材を取り入れること】です。
忙しい育児中に、何も凝ったものを作らなくても良いのです。
煮る、焼くなどシンプルな調理法や、半加工品も上手に利用し、無理なくたくさんの野菜や肉魚・豆類・海藻・きのこなどを食べるようにしましょう。
また、育児が大変な中で食事を作る事も難しい事が多い事もあるでしょう。
その場合は、スーパーのお惣菜でもレパートリーのある食事を作る事が出来ます。
総菜は「内食」と「外食」の中間である事から「中食」と呼ばれ、利用している方も多数いらっしゃいます。
無理して『作らなければ・・・』と思うよりは利用して見てはどうでしょうか?
○細切れでも睡眠を確保
夜もゆっくり寝ていられないママが睡眠を確保するには、昼間に寝る必要があります。
子供のお昼寝中など、一息つけるタイミングがあったら、家事を後回しにしてママも寝る事を心掛けましょう。
洗濯や掃除と気になる方も多いと思いますが、小さなお子様のいる家庭は家事を完璧にこなしている家はわずかと言えます。
理想と離れてしまいますが、特に子供が小さい時期までは家事にかかる時間を削って睡眠時間を確保していきましょう。
○赤ちゃんと一緒に散歩
運動不足だと、ホルモンバランスは乱れやすくなります。
育児で忙しい中、支度をして外に出かけるのがおっくうな気持ちも良く分かりますが、ベビーカーでお散歩をするだけで、軽い運動になりますし、気分転換にもなります。
▶︎原因②ワンオペ育児の対処法
昨今、ワンオペと言う言葉をよく耳にする様になりましたが、育児にもワンオペの波が押し寄せています。
日本人の可処分所得は右肩下がりで低下しており、夫の残業が無いと生活が出来ない家庭がすでに多く、夫の育児参加がそもそも出来ない家の方が多くなっています。
大企業では、育児休暇などが取れますが、その下請け企業はそのしわ寄せを受けておりそのような休暇を取れない、取っても無給になるので取らないなどが多く見受けられます。
大企業は企業の中でわずか1%であり、残りの99%は中小企業なのです。
そのためほとんどの家庭では、特に夫がどのように育児参加をして行くか真剣に話を合いを行い解決していく必要がありますが、その上で以下の対処方法を参考にしてください。
○1人で全部やろう、という考えを捨てる
自分1人で育児の全てをやろうという考えには無理があります。
周囲の力を取り込むにはどうしたら良いか、どんな方法があるのか、考えることがスタートです。
全く頼る人が居ない場合でも、各自治体の取り組みで子育てサポートの取り組みが行われている事が多いです。
非常に安価で利用できる事も多く、是非お住いの自治体に相談してみましょう。
○一番身近なパートナー、パパと話し合う
パパはママの一番身近なパートナーであるはずです。
しかし現実には、『パパは〇〇だから』と最初から話しをすることさえ諦めているケースも少なくありません。
しかし、状況を打開するためには親族が関わったりお金がかかることもありますので、パパと話し合うことは絶対に必要なのです。
パパとのすれ違いの対処法について詳しくは後述します。
○祖父母や自分の兄弟の援助は受けられないか?
祖父母や、兄弟姉妹などで、育児を助けてくれる人が身近にいないか検討してみましょう。
例え短時間でも、育児の手が増えるだけでママの負担は全然変わってきます。
特に祖父母は育児の経験があるため理解を得られやすい場合が多いです。
○一時保育や、ベビーシッターを利用
何らかの事情で、親族に頼るのは無理というママも多いですよね。
その場合、保育園で実施している【一時保育】の制度を利用するのも一つの方法です。
自治体によっては、講習を受けた市民が、子供を一時的に預かってくれる制度があったり、民間には【ベビーシッター】を派遣してくれるところもあります。
これらを利用することは、子供が親だけでなく複数の人の目に触れることができるというメリットもあります。
育児ノイローゼが原因で保育園に入る場合は、医師の診断書が必要になる場合があります。
自治体の保育園の担当課に確認を行い、診断書が必要と言われた場合は、必要な診断の内容を確認した上で心療内科に相談を行いましょう。
お医者様に相談する事がためらわれる方は是非以下の記事を参考にされてください。
▶︎原因③子供が増えて手が回らない場合の対処法
育児の人数が増えた場合の対処方法について説明しています。二人目や双子の時に参考にしたい記事ですね。
○基本は前項のワンオペ育児の対処法と同じ
基本的な対処方法は、前項でお伝えしたワンオペ育児の対処方法と同じです。
つまり、周囲の力をいかにして取り込むか、その為にはどんな方法があるのか、パパと一緒に考えることです。
○完璧を求めず、妥協点を作る
子供が2人、3人になっても、親の手が増えるわけではありません。
本当にそれが完璧である必要があるのか考えると100点無くても良い時も多いはずです。
例えば掃除を数日行わない場合でも、極端に大変な事が起きるわけでは無いですよね?
そのため、掃除で言えば毎日毎日必ずするのではなく、2日1回、3日に1回と出来る範囲で行う事で自分の中で良しとしてみましょう。
その時その時で最も大事なこと、例えば「安全に過ごすこと」「お腹を満たすこと」「よく眠ること」などに注力し、手抜きができるところはとことん手抜きしましょう。
○効率家電や、家事代行サービスも検討する
家事を効率化してくれる家電を積極的に使いましょう。
食洗機、ルンバ、全自動洗濯機 など家事を助けてくれる家電は多くあります。
貴重な時間を、皿洗いよりも、子供と触れ合い、子供の笑顔をみて過ごしたいですよね。
また、「家事代行」などで検索すると、民間の家事代行サービスについて出てきますので、お住まいの地域でどんなサービスが利用できるか、調べてみても良いですね。
▶︎原因④睡眠不足の対処法
やり残した家事や、スマホでの情報収集など、忙しいのもよく分かりますが、睡眠は優先して確保するようにします。
具体的には、【子供がお昼寝したタイミングで、ママも一緒に添い寝してしまう】のが一番です。
また、特に授乳時には起こされる事が多くありますが、液体ミルクも解禁されパパが授乳する事もますます可能となりました。
特に生まれたばかりの時は交代で授乳を行い、負担の分散を図りましょう。
▶︎原因⑤育児への不安・経験不足の対処法
育児への不安や経験不足から分からない事も多いと思います。しかしそれが育児ノイローゼの原因であるストレスになる事もあります。
それではどのような対処方法が考えられるか見て行きましょう。
○実家の祖父母に頼る
あなたを育ててくれた、実家の祖父母が頼れる場合は是非すぐに頼りましょう。
経験上、実家パワーに勝る物はありません。
たとえ距離が離れていても、LINEやテレビ電話など、現在では色々なコミュニケーションツールが用意されています。
普段からマメにやり取りしておくと、いざと言う時にも強い味方になってくれるはずです。
子供の体調が悪い時や、ぐずってどうしようもない時はどうしたらいい?というような具体的な質問にもきっと答えてくれるでしょう。
○自治体の子育て支援センター・育児相談窓口へ
身近な親族に頼れる人がいない、と言う場合でも、各自治体ではママが孤独に陥らないように、様々なサポートを用意しています。
自治体が運営する【子育て支援センターや、育児相談窓口】に行き、人と話しをする機会を持つようにしましょう。
自治体の運営する子育て支援はシルバー人材の方に一時預かりなどを行える自治体も多いです。
半日で1000円程度と安価な事も多く、シルバー人材も研修を受講しており保険も入っている事も多いです。
もし実家や頼れる人が居ない方は、是非相談してみましょう。
きっと、あなたの強い味方になってくれるはずです。
○ママ友を作る
子育て支援センターへのお出かけや、定期的に実施される検診などは、ママ友を作る絶好のチャンスです。
子育て支援センターでは、子供の月齢に応じたイベントを開催したりするので、そこを狙っていくのもおすすめです。
ママ友を作るポイントですが、価値観が同じ方とお付き合いするとお互いに支えになるでしょう。
しかし、例えば経済的に裕福な方とそうでない方が友人になると逆にストレスになる事もあります。
自分の気に入った方と付き合い、気が合わない人に気を使ってストレスをため込む事にならないようにしましょう。
○出かけるのがおっくうなら、まず電話もアリ
外に出かけるのがおっくうな場合は、まずは自治体の相談窓口に電話するのもおすすめです。
その場で解決とはならないかもしれませんが人に話すだけで気持ちが軽くなることもありますよ。
特に精神的に辛さを感じており、他に話せる人が居ない場合はまずは電話をかけてみましょう。
▶︎原因⑥パパとのすれ違い
一口にパパとのすれ違いと言っても、その状況は様々です。
ここでは、4つのパターンに分けて解説します。
○パパが無関心で育児の大変さが分かっていない
<対処法>
まず必要な事は【ママが自分の状況をパパに繰り返し、諦めずに訴え、それに対してパパが関心を持つこと】です。
子供はパパとママ2人の子供であり、パパにだって育児をする責任があるからです。
それは、オムツを替える、ミルクを飲ませる、お風呂に入れるなどの直接的なお世話だけとは限りません。
【追い詰められたママの話をしっかり聞いてあげることも、子育ての一環です。】
ママも遠慮せず、気持ちを吐き出すことが大切です。
そこから、解決への道が開けるはずです。
○パパは関心はあるが、ママの育児への理解がない
<対処法>
パパは育児に興味を持って、知識を習得してはいるものの、それが若干「上から目線」になっているパターンです。
パパは良かれと思って発言することも、逆にママを追い詰めてしまいます。
『このやり方間違ってるんじゃないの』『もっと〇〇しないとダメじゃないか!』
それに対して、『分かってはいるけど、そう上手くは行かない』それが、育児というもの。
もう耐えきれないと思われる場合は、こういった発言への不満を率直に訴えましょう。
さらに、このパターンのパパに効果的なのは、【パパに昼間1日、子守りをしてもらう】ことです。
実際にやってみて実感することは多いはずです。
この手のパパは育児への理想をお持ちですが現実に出来ない理想でかもしれません。
一日子守りをやっていただきやはり育児への方針が変わらないかお互いに相談しましょう。
また、この際に、夫の理解が無いからと急に子供を長時間押し付けると事故の元です。
夫に負担を掛ける事が目的ではないはずですので、まずは短時間から始めて行きましょう。
○育児の大変さを理解しているが、仕事が忙しい
<対処法>
仕事が忙しい、単身赴任などの事情で、赤ちゃんの世話ができない、と言うパパは多いですね。
そんな場合でも、最低限【ママの話しを聞いてあげる】ことはできるはずです。
また、【育児アイテムや、自治体サービス、保育園などの情報収集】は夜遅くても出来ますし、むしろパパの得意分野なのではないでしょうか。
そして、パパの長時間労働問題もあります。
それぞれの会社の環境もあり、パパ個人の勤続年数やキャリアも関係するので悩ましいですが、やはり一度は会社に話し、理解を求めてみてはいかがでしょうか。
【たとえ30分でも、水曜日だけでも、早く帰宅できればママにとっては大きいのです。】
○理解はあるが、どのように育児参加したら良いかわからない
<対処法>
『ママが育児でパニクっているのは承知しているが、どのように関わったら良いのか分からない』と言うパパもいます。
そんな時、役に立つキーワードはずばり『何をすれば良い?』です。
既にママが主体となって回っている育児の現場で、「今、必要なこと」をパパが自発的に察知するのは難しいものです。
この際、ママに直接聞いてしまいましょう。
さらにパパが心がけたいポイントについては後述します。
▶︎原因⑦祖父母の過干渉・考えの違い
<対処法>
身近な親族と一緒に育児をするのは、子供にとっても多種多様な価値観に触れる事ができ、本来はとても良いことです。
しかし価値観の違いが大きい、干渉しすぎるといった場合に、ママはイライラしてしまいますね。
対処法としては、【外の環境に触れる】ように心がけ、【祖父母と適度に距離を置く】ことです。
―祖父母と適度に距離を置く具体例―
●公園で祖父母と離れて遊ぶ
●子育て支援センターで、スタッフやママ友と話す
●子連れで行けるカフェでリフレッシュ!
●パパに見てもらえる時には1人でお出かけ
外部の人と話すことで、『祖父母の意見だけが全てではないんだ』と実感できるはずです。
そこで少し穏やかな気持ちになれたら、【人それぞれに考え方は全然違うのだ】ということを理解し、相手のことを受けとめた上で、【私はこうしよう】とママの考えを持つことです。
時にはその考えを相手に伝えても良いですし、すみませんとだけ言って聞き流すこともあるでしょう。
育児に正解を見つけるのはなかなか難しいものです。【人は人、自分は自分の考えがあって良いのです。】
パパに伝えたい、大切なコト
前述で、育児ノイローゼになりやすい人について解説しましたが、実は育児ノイローゼとは誰でもなる可能性があります。
もし、『妻が育児ノイローゼかも・・・?』と思われたなら、パパはどんなことを心がけたら良いのでしょうか。
―パパの心がけー
●ママの話しを聴き、共感する
●ママが1人になる時間を作る
●子供と触れ合う、世話をする
●家事を分担する
これらを一つずつ詳しくみていきましょう。
▶︎ママの話しを聞き、共感する
単身赴任で距離が離れていても、残業で夜遅くなっても、可能な限りママの話しを聞いてあげましょう。
ポイント
●ウンウンと共感するだけでOK
●あえて答えを言わなくてもOK
●「何が言いたいの」と言わない
●それは違うと否定しない
ただ聞いて、「大変だったね」と伝えるだけで、ママの心はスッと軽くなるのです。
▶︎ママが1人になる時間を作る
たとえ1時間でも構いません、ママが1人になれる時間を作ってあげましょう。
赤ちゃんの世話をしていると、ママはトイレに行くタイミングも見失うほど赤ちゃんに振り回されています。
ママが子供と離れ、【自分のペースになれる時間を持つこと】は、ママが穏やかな自分を取り戻すきっかけになります。
パパ自身がその為の時間を取れない場合は、前述の「ワンオペ育児対処法」にも記載しましたが、【一時保育や、ベビーシッターなどの外部サポート】を取り入れていくことも必要です。
▶︎子供と触れ合う、世話をする
意外かもしれませんが、【パパが子供と遊んでくれると、ママは大変助かります。】
その間に色々な家事を効率的に済ませてしまえるからです。
また、【子供とのお風呂】は体力仕事でもあるので、ママは喜びますし、パパと子供のコミュニケーションにもなって一石二鳥ですよ。
▶︎家事を分担する
ママの負担を減らすために、家事の分担についても考えてみましょう。
具体的には買い出し・食器洗い・休日の洗濯などですが、取っかかりが分からなければ、『何をすれば良い?』とママに聞いてしまうのも一つの方法です。
また、家事をほとんどやったことがない場合は、YouTubeで「皿洗い」「洗濯 たたみ方」「みそ汁 作り方」などで検索すると、【やり方を動画で見ることができる】のでおすすめです。
急にママよりも上手に出来てしまうかもしれませんよ。
育児ノイローゼは心療内科に相談できる
育児ノイローゼの症状が既に進んでしまって、生活への支障が大きい場合など、【まず症状を緩和することを先行して考えた方が良い】場合もあります。
具体的には『限界と思う』『泣きたい』などいつもと違う状況が続ていている場合です。
自分にどれだけストレスが溜まっているか客観的にチェックするには、チェックリストでセルフチェックを行う事が一番です。
以下の記事を是非参考にされてすぐにチェックを行ってみてくださいね。
チェックリストでYesが多い場合、心療内科を受診し、適切な処置をしてもらうことによって、心と身体を落ち着かせることができます。
ママ本人では、受診するかどうか正常な判断ができない場合もありますので、周囲が状況をよく見て、受診をうながすことも必要です。
しかし、受診してお薬をもらったから、それで安心というわけではありません。
【育児ノイローゼの根本にある原因を解決しないと、症状を繰り返す恐れがある】からです。
心療内科の医師ともよく相談し、根本的な原因の解決へ向けて取り組む必要があるのです。
まとめ
育児ノイローゼの症状や特徴、原因別の解決方法についてお伝えしてきましたがいかがでしたか?
育児ノイローゼを解消する為にどうしたら良いか、その際に大切なキーワードは以下の通りです。
ポイント
●自分の身体を大切にする
●1人で抱え込まない
●孤立しない
●頑張りすぎない
●人は人、自分は自分と割り切る
このページをご覧になった皆さんは、既にとても頑張っているのだと思います。
子供はママの笑顔が大好きです。
ママに笑顔が戻るように、少しでも育児が楽になるお手伝いができたなら幸いです。
最後までご覧いただき有難うございました。
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今日もあなたにきっと良い事がありますように。